
東洋医学から見ると、更年期の様々な症状は、「気」「血」「水」のバランスが崩れる事から引き起こされていると考えます。その為、足りないものを外から補充するという西洋医学的治療ではなく、自分の体の内側の足りない部分や過剰な部分に働きかけ、そこのバランスをとってゆく治療方法です。
漢方は女性特有の不調に対して大変効果的な為、多くの婦人科で漢方を取り入れており、場合によっては西洋医学的治療と併用しています。また、乳癌や子宮内膜症の施術などをしてホルモン補充療法(HRT)が出来ない人でも、漢方治療はおこなう事ができます。
漢方のもうひとつのメリットは、更年期の症状だけでなく、自分の体質にあった薬を選ぶ事が出来るという事です。その為、どんな漢方薬を使うかは、その人によって異なります。薬による副作用が心配という人にも、漢方薬は向いているでしょう。
できたら病院や漢方を扱う薬局で処方してもらうのがベストですが、漢方は敷居が高いと感じる人もいる様です。その場合、まずは市販の漢方薬を試してみるのも良いでしょう。市販薬を服用した場合、2?3ケ月試してみて効果が無い場合は、薬が合っていない可能性があります。効果が無いなと感じたら、薬を変えてみると良いでしょう。
年期障害の症状に用いられる代表的な漢方薬を紹介します。冷え性でむくみやすい人に効果のある漢方薬には、当帰芍薬散があります。のぼせ、肩こり、精神不安などの症状には加味逍遥散が効果的です。肩こり、頭痛、腰痛、冷え性、貧血などの症状には、婦宝当帰膠がよいでしょう。ネットなどで検索すると、症状別の漢方薬が出ているサイトが沢山あります。自分の症状に会わせて漢方薬を選びましょう。